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『毎日新聞』2004年12月16日付 行革方針案:国家公務員、5年で1割削減 24日閣議決定 政府が24日に閣議決定する「今後の行政改革の方針」案が16日、明らか になった。00年に閣議決定された行政改革大綱を修正するもので、国家公務 員を05年度から5年間で1割以上削減▽公共事業費を03年度からの5年間 で15%削減−−などの新たな数値目標を明示。連合の反対などで公務員制度 改革関連法案は来年の通常国会提出が見送られるが、同法案で制度化する予定 だった能力評価制度の05年度試行と天下り規制の前倒し実施も盛り込まれた。 01年に閣議決定された公務員制度改革大綱は関連法案の03年提出と06 年度の新制度移行を目標としていたが、新たな行革方針案では「制度設計の具 体化と関係者間の調整を更に進め、改めて改革関連法案の提出を検討する」と の記述にとどめ、今後の改革スケジュールを明示しなかった。一方で、法案の 柱となる「能力等級制」の具体化へ向け能力・実績評価を05年度中に中央省 庁で試行することを明記。独立行政法人や公益法人への天下りを内閣官房が チェックする規制強化も前倒しで実施する。 方針案ではこのほか、行政サービスの実施主体を民間を含む入札で決める官 民競争入札制度の導入へ向け「市場化テスト法」(仮称)のモデル事業を05 年度に実施することや、すでに政府が発表している独立行政法人16法人の統 廃合、新たな非営利法人制度を創設する法案の06年の通常国会への提出も盛 り込まれた。【衛藤達生】 = ◇ = 1 政府、政府関係法人のスリム化等 05年度からの5年間に定員を10%以上削減。独立行政法人は消防研究所 と農業者大学校を廃止、国立青年の家など14法人を6法人に統合。 2 行政効率化の推進 運転手付き公用車を03年度から13年度までに約600台削減。公共事業 費を03年度から5年間で15%縮減。 3 行財政の制度及び運営の改善・透明化 各府省の財務状況の開示を進め06年度から年次報告書(仮称)を公表。 4 規制改革の推進等 市場化テスト(官民競争入札)を積極的に活用し、規制改革・民間開放を抜 本的に推進。 5 電子政府・電子自治体の推進=略 6 公務員制度改革の推進等 制度設計の具体化と関係者の調整を進め、改めて改革関連法案の提出を検討。 現行制度の枠内でも実施可能なものについては早期に実行に移す。 7 公益法人制度の抜本的改革=略 8 地方分権の推進=略 |