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『山陰中央新報』2004年12月16日付

授業料標準額値上げで再考求める声明


 来年度の政府予算案で国立大学の年間授業料の目安となる「標準額」引き上
げの動きがあるとし、島根、鳥取大学など中四国の国立大学十校は十六日、再
考を求める共同声明文を発表、同日付で文部科学省に送付した。

 標準額については、国立大学長の集まりである「国立大学協会」が八日に中
山成彬文部科学大臣に据え置きを要請。しかし、同省と財務省は来年度予算案
で、来年四月から現行の五十二万八百円から一万五千円引き上げる方向で調整
している、という。

 声明文は十校の学長の連名。声明では、国立大学の授業料は世界一高く、こ
れ以上の値上げは能力に応じて進学できる機会が確保できなくなるなどとして、
安易な引き上げをしないよう求めている。

 標準額が引き上げられると運営費交付金が減額され、値上げをしなければ鳥
取大の場合は九千万円の減収になるという。