新首都圏ネットワーク

共同通信配信記事 2004年12月15日付 国立大授業料来春値上げへ　標準１万５千円、慎重校も 　今春法人化した国立大の年間授業料の目安「標準額」を来年４月、現行の５ ２万８００円から１万５０００円引き上げ、５３万５８００円とする方向が１ ５日、文部科学、財務両省の調整で固まった。 　国立大授業料は平成以降、２年ごとに値上げされ、来年度はその年に当たる。 しかし国立大学協会（国大協）は今月８日の総会で「社会的に物価が下がる中、 上げる必然性がない」「学費が安いから進学する学生が多数いる」と標準額値 上げに反対する姿勢を示していた。 　これまで国立大授業料は全国一律だったが、法人化で標準額の１０％まで値 上げが可能になったほか、据え置きや引き下げもできるようになった。学生離 れへの懸念から、値上げに慎重な大学もあるとみられ、初めて国立大間で学費 に格差が生じる可能性が出てきた。