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新首都圏ネットワーク


『日本経済新聞』2004年12月14日付

九大が「スター教授」育成、予算を重点配分


 九州大学は優れた研究実績のある研究者に予算を重点配分し、将来の「スー
パースター」を育てる取り組みを始める。配分された予算で非常勤講師や助手
を雇って本人が研究に集中できる時間を確保し、研究水準の向上を図るのが狙
い。今年4月の独立行政法人化をきっかけに大学間競争が激しくなる中、優秀な
人材を育てることで他大学との差異化を進める。

 新制度は「研究スーパースター支援プログラム」。梶山千里総長の裁量で使
える約2億円の予算枠を活用し、九大の全研究者約2500人のうち、今年度は39人
に重点配分する。

 対象となるのは、梶山総長が他大学の研究者にヒアリングを実施し、各分野
で全国的に高い評価を得ているとの推薦を得た研究者。既に世界的な実績を上
げている「21世紀COE拠点リーダー」8人、高い評価が確立している「研究拠
点リーダー」11人、原則として45歳以下の「若手研究リーダー」20人が選ばれ
た。