トップへ戻る   以前の記事は、こちらの更新記事履歴
新首都圏ネットワーク


『信濃毎日新聞』2004年12月8日付

信大職員残業賃金未払い さらに3500万円判明 


 信大(本部・松本市)事務職員の残業のうち、大学側が把握していない分が、
今年四月の独立行政法人化以降、九月までで延べ約一万五千時間に上り、賃金
計約三千五百万円が未払いだったことが七日、分かった。大学側は十一月支給
の給与で全額を支払った。

 信大は九月、付属病院の事務職員約七十人の残業代計約七百万円が未払いだっ
たなどとして、松本労基署から是正勧告を受けていた。これを受け、病院以外
の本部や、各学部の事務職員約四百人を対象に、全学で自主的に調べた。

 人事課などによると、調査では、職員から残業の自己申告を受け、すべての
時間数を認めた。今回、対象者のほとんどが申告したとみられる。総務・人事
担当理事の渡辺裕・経済学部教授は「勧告以降は、残業を減らし、未払いがな
いよう各職場の担当者に守らせるようにしている」と話している。

 「勤務と自主研修の区別が難しい」(同理事)という付属病院の看護師や技
師らについては、年末までに調べる予定。教員は、労働時間の管理を本人に任
せる裁量労働制のため、調査の対象外という。