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『岩手日報』2004年12月2日付

中期計画・目標の状況公開 岩手大


 岩手大の平山健一学長は1日、同大で定例記者会見を開き、国立大学法人化
に伴う6年間の教育研究や組織運営の指針をまとめた中期目標・計画の進ちょ
く状況を明らかにした。

 中期目標・計画211項目のうち本年度の110項目について上半期の達成
状況を総括。教育研究、業務運営、財務内容改善など約7割にあたる73項目
でほぼ達成。教員個人の業績を評価するシステムなど37項目は努力が必要と
した。

 本年度予算は授業料など自己収入約37億円と運営費交付金76億5000
万円、外部資金12億5000万円を合わせた約130億円。ほぼ見込み通り
に推移している。3億4000万円の余剰が見込まれることから、予備費分1
億8000万円を新たな支出項目に振り分けた。

 法科大学院白紙撤回の次善策については▽地域連携推進センターに地域司法
の調査、研究部門を設置、専任教員1人を配置▽本学学生の法科大学院受験の
支援▽奨学金制度―などを新年度に実施したいとした。

 平山学長は「税金による交付金で運営されている大学の責務をあらためて考
えた」と述べ、「大学の姿を社会に伝え、いっそう大学の個性化をはかりたい」
と強調した。