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新首都圏ネットワーク


2004年12月1日(水)「しんぶん赤旗」
バイト追われ研究できない
全院協が改善要請
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 「アルバイトに時間が取られ、研究に集中できない」―大学院生の生活、研究環境が厳
しくなるなか、全国大学院生協議会(二十六大学の院生自治会で構成)は二十九日、学費
負担の軽減、大学予算の拡充、奨学金採用枠の拡大などを求めて、文科省、財務省、各政
党に要請しました。

 要請には、六大学十二人の院生が参加。六百五十八人から寄せられたアンケート結果を
示して訴えました。「収入の不足が研究に影響を及ぼしている」という回答が約六割。私
費留学生では約85%にのぼります。

 財務省で、「国は国際貢献のためと『留学生受入れ十万人計画』をたて、多くの留学生
を受け入れたが、これでは留学生が日本を嫌いになる。日本の利益にならない」と要請。
田野瀬良太郎副大臣は「重要な問題だ。検討させてもらう」と述べました。

 今年度から保証人を立てられない院生が保証料を払うことで奨学金制度を利用できるよ
うになりました。しかし、保証料が月額七千円をこえる場合もあります。院生たちは、「
これではあまりに高額。減額してください」と要請しました。

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