トップへ戻る   以前の記事は、こちらの更新記事履歴
新首都圏ネットワーク


時事通信配信記事 2004年11月30日付

研究・教育・地域貢献で包括的連携=和歌山大と三重大


 和歌山大学と三重大学は30日、研究、教育、地域貢献などの分野で包括的
に連携することで合意し、協定を締結した。今後、奈良など近隣他大学にも連
携を呼び掛けるとしている。

 和歌山大の小田章学長は「同じ紀伊半島に立地しており、(連携は)半島の
振興・活性化につながる」、三重大の豊田長康学長は「それぞれの大学の潜在
能力以上の力が発揮され、効果的な大学運営に資すると思う」とそれぞれあい
さつし、連携に期待をにじませた。

 連携の内容としては、共同研究や学生の単位互換、両県南部での共同公開講
座の開催や、東南海・南海地震などを想定したシンポジウムの共同開催などを
挙げており、具体的には近く連携協議会を開いて決定する。

 両大学は2002〜03年度にも連携に向けた検討会などを開いていたが、
国立大学法人化の事務作業などもあって一時中断。法人化後の今年4月、再び
両学長間で連携への機運が高まり、今回の協定締結に至った。

 和歌山大学は学生数4500人で、教育、経済、システム工学の3学部。三
重大学は学生数7500人で、人文、教育、医学、工学、生物資源の5学部を
設置している。(了)