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『岩手日報』2004年11月27日付 新学長と理事が抱負 県立大 滝沢村の県立大(西澤潤一学長)次期学長となる元国連大使の谷口誠氏(7 4)と理事長に就任するきたぎんビジネスサービス(盛岡市)会長の市川喜紀 氏(63)は26日、同大で記者会見した。谷口氏は「新しい時代に通用する 国際的な人材を情熱を持って育成したい」と決意を語った。市川氏は「民間の 経営感覚を注入したい」と独立行政法人化で新設される理事長職への抱負を述 べた。 谷口氏は「岩手は新渡戸稲造を輩出した地。偏差値重視ではなく個性があり、 したたかで、国際舞台で活躍できる学生を育てたい」と述べた。 「学生を相手に講義する機会を必ず持ちたい」と直接指導に熱意を見せ、 「外交官を育てるコースもつくっていきたい。そのために教職員と協議の上で、 国際関係のカリキュラム見直しも考えたい」と語った。 県立大については「公立大の中では改革意識が高く存在感がある。西澤学長 の功績が大きく、築き上げた財産をいかに盛り上げていくか考えたい」と産学 官連携、社会人教育などをさらに充実させたいとした。 市川氏は「法人化後は金を使うことだけ考えてはいけない。県と相談しなが ら民間の考え方で収支構造を見直したい」と述べた。「学長を全力でバックアッ プし、学生のために大学をよくすることが自分の役割。学長と本音で意見交換 したい」と学長との二人三脚を強調した。 西澤学長は任期を1年残し、東京都が来年4月に開設する「首都大学東京」 の学長に転身する。谷口、市川両氏は独立行政法人化する来年4月1日付で就 任する予定だ。 |