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新首都圏ネットワーク


『しんぶん赤旗』2004年11月25日付

都立大廃止条例案を発表
12月議会に提案 知事が理事長を任命


 東京都は二十四日、「新大学」(首都大学東京)の設置にともない、都立大
学、科学技術大学、保健科学大学、都立短大の四大学を来年三月末で廃止する
条例案を発表しました。十二月一日開会の都議会第四回定例会に提案します。

 文部科学省が九月、「新大学」の設置を認可。都は運営法人の定款案を作成
していますが、知事が任命する理事長が大学の運営、教員の人事などに強い権
限を持つ内容となっています。

 「新大学」については、都が大学との合意もせずに開学準備を進めてきたこ
とに対し、四大学関係者らが「大学の自治と学問の自由を奪うものだ」「少な
くとも開学を一年間延期し、関係者と協議すべきだ」という声をあげています。

 都立大学(二〇一〇年度まで存続)では、「新大学」の設立強行について、
「現大学に引き続き在学する学生、大学院生のカリキュラムや研究予算など勉
学・研究条件が保障されなくなる」と危ぐする声も出ています。