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新首都圏ネットワーク


2004年11月16日(火)「しんぶん赤旗」

「首都大学東京」は問題山積
学習権、研究条件保障を
都民の会が集会
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190人が参加した都立の大学を考える都民の会の集会=14日、東京・新宿区

 東京都が都立の四大学(東京都立大、都立短大、保健科学大、科学技術大)を廃止して
新大学「首都大学東京」を来年四月に開学しようとしていることに対し、「都立の大学を
考える都民の会」は十四日、新宿区内で集会を開き、約百九十人が参加しました。

 氏家祥夫「都民の会」世話人は基調報告で、都が大学関係者との対話を拒否して一方的
に「新大学構想」を進めてきたが、開学まで五カ月を切った現段階でも新大学の学部内容
や大学の自治、在学生の教育・研究条件などの問題が山積していると指摘し、「改めて問
題点を出し合い、今後の方向性を考えていこう」と呼びかけました。

 都立大の学生、大学院生、教職員などが発言。「学生へのアンケートでは充実した学習
・研究環境や大学の自主性・自治、学生の意見の反映を求める声があがっている。都は学
生の声にこたえるべきだ」(学生)、「入学時に保障されていた研究環境の保障を求め、
新大学設置後の予算や研究スペースの確保を要望している」(院生)、「このまま開学を
強行すれば新入生や在学生、院生が迷惑を被る。一年間延期すべきだ」(教員)などとの
べました。

 参加者は「都立の大学という文化的財産を守るためにも…問題点の改善に最大限とりく
む」「在学生・院生の学習権、現大学に残る教員の研究条件の確実な保障」などを求める
集会アピールを拍手で採択しました。

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