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新首都圏ネットワーク


 佐賀大学の豊島です.
 都立大学の問題についてです.これだけひどいことがで起こっているのに,全国
の同僚がほとんど声を上げていないに等しいのは奇妙な事です.著名人学者もこの
問題で“noblesse oblige”をほとんど果たしていないように思われます.私は,独
法化問題は私学や公立大も無関係ではないと主張しましたが,今度は逆に国立大学
関係者の姿勢が,その時と同じ理由で問われていると思います.同じ「過ち」を繰
り返すべきではないでしょう.連帯した何らかの効果的な活動を早急に始めるべき
ではないでしょうか.

 文部科学省の「認可」で闘いが終わったと思っている人が多いのかもしれません
が,つまり「条件闘争」しか残っていないと思われているかもしれませんが,しか
しそれにしては余りにもコトが重大すぎます.具体的には書けませんが,まだ「首
大」をつぶす戦術は残されているのではないでしょうか.

 ポーカス博士の次の記事に書かれていることで気になることがあります.
   Z-13 2004年11月14日に三省堂ホールで開かれた 「都立の大学を
   考える都民の会」の集会はどうでしたか?
   http://www.bcomp.metro-u.ac.jp/~jok/kiki-z.html#tominno-kai
この中に,「教員主体で『首大』の開学準備が進んでいる」,「無理やり管理本部
が強制しようとしてもできないことが次第に 明らかになり,現場の教員がこれまで
大学で行われてきたやり方で, 新たに提案をし,仕事をこなしている」とあります.
これはまさに,独法化推進の心理作戦としての「中期目標」の事前作成を想起させ
ます.

 よく調べたわけではないので間違っているかも知れませんが,「ユダヤ人評議会」
という話を聞いたことがあります.これがナチスのユダヤ人支配を「自主的に」支
援する機能を持った組織だったというのです.独法化の中期目標「自主」作成の場
合も,都立大の「教員“主体”の開学準備」も,要するに「ユダヤ人評議会」では
ないのかと思われます.独法化問題の大詰めを迎えていた02年の全大教岡山教研
で私は「中期目標」作成加担を批判しましたが,会場でこれがほとんど「浮いて」
いたことが思い出されます.

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