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『北海道新聞』2004年10月26日付 06年開校「札幌市立大」で不採用 高専教員が労組結成 市と交渉へ 二○○六年四月開学予定の札幌市立大学(仮称)の教員採用で、母体となる 札幌市立高専からの応募者二十九人中十二人が不採用となったことをめぐり、 不採用になった教員七人が二十六日午前、労働組合を結成し、同日午後、同市 と同市教委に交渉申し入れをする。 組合は道労連系の道自治体一般労組札幌市教育支部。委員長は畑俊明助教授、 副委員長は金子直人助教授と宮内博実教授。高専は○九年三月に閉校する予定 だが、同労組は市と市教委に対し、高専閉校後の雇用確保と、市立大学の教員 選考基準について説明を求めていく方針。 畑委員長は「採用された教員の経歴や研究業績との差異がよく分からないな ど、選考過程が不透明なうえ、高専閉校後の処遇についても何も決まっていな い」と話している。 『北海道新聞』2004年10月19日付 札幌市立大の札高専教員採用、応募29人中17人のみ 不合格者反発 二○○六年四月の開学を目指す札幌市立大学(仮称)の教員予定者の選考で、 新大学の母体となる札幌市立高専の教員三十五人中、選ばれたのは十七人だっ たことが十八日、明らかになった。同高専は将来、大学に移行することを前提 に設立され、そのまま大学教員になれると考えていた教員も多かったことから、 選考に漏れた教員の一部からは「選考過程が不透明」などと反発の声が上がっ ている。 高専教員で新大学の教員選考に応募したのは二十九人で、八月十二日までに 選考の判断材料となる教育研究業績書を提出。九月の九、十日に選考委員らに よる面接が行われ、十七人が「合格」、十二人が「不合格」となった。残る六 人は、大学開学までに定年を迎えることなどから、応募をしなかった。 選考基準について市大学設置準備室は「原則として教授は博士、助教授は修 士以上の学位を持つことが条件で、その他、論文などの研究業績から判断した。 九月から始まった公募と基準は同じ」と説明。希望者の半数しか選考されなかっ たことについては「厳しい結果だが、文部科学省の審査を通らなければ大学を 開設できない以上、審査を通る教員を選ばなければならなかった」と理解を求 めた。もう一つの母体、高等看護学院(教員数十一人)からは応募者四人全員 が選考された。 選考されなかった教員十二人の処遇については、市役所内の「教員人事連絡 協議会」を中心に協議していくが、一般職や技術職への異動があるとみられる。 これに対し、選考されなかった市立高専の教員の一部は「人生設計を考え高専 に移ってきている以上、市側の都合で他の職種に異動しろと言われても、簡単 なことではない」などと、反発の動きを見せている。 |