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『毎日新聞』北海道版 2004年10月23日付

教員養成課程3校に 岩見沢校にスポーツ教育−−道教育大・再編基本計画 /北海道

 ◇岩見沢校「スポーツ教育」新設

 教員養成課程を札幌、旭川、釧路の3校に集約する方針を打ち出していた北
海道教育大学(村山紀昭学長)は22日、残る函館校に「人間地域科学」、岩
見沢校に「芸術」「スポーツ教育」の課程を設ける再編基本計画を発表した。
人間地域科学など3課程には教員免許取得義務がない。06年4月入学の学生
から実施する。

 計画によると、教員養成課程の定員は3校合わせて700人。札幌校(25
0人)は、食育などの指導法を開発する「総合学習開発」など5専攻を置く。
旭川校(270人)は国語など各教科教育の内容的改善・充実を図る8専攻を、
釧路校(180人)は地域に結びついた小学校教育を中心とした実践力をつけ
る3専攻とする。

 函館校(330人)の人間地域科学課程は、まちづくりや地域振興に貢献で
きる人材を育てる「地域創生」など5専攻を置く。障害児教育などの「人間発
達」では、小学校教員免許が選択で取得できる。

 岩見沢校の芸術課程(120人)は、音楽や美術、芸術文化の専門家だけで
なく、地域の文化振興ができる人材を養成する。同校の卒業生で彫刻家の安田
侃さんら世界的に活躍する人にも指導してもらう。また、スポーツ教育課程
(60人)は、アウトドア・ライフなど3専攻を設ける。

 入試には、教員養成の3校と函館校で地域推薦を、岩見沢校の芸術課程の一
部でAO入試を導入する。

 村山学長は「すべての課程を全面的に再編し、それぞれに特色を打ち出した。
地域との連携を強めたい」と述べた。【野本みどり】