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新首都圏ネットワーク


時事通信配信記事 2004年10月20日付

教員免許更新制を諮問=専門職大学院の設立も検討−中教審


 中山成彬文部科学相は20日、中央教育審議会(鳥居泰彦会長)に、教員養
成・免許制度の見直しを諮問した。教員免許に一定の有効期限を設け適格性を
判断する更新制の導入や、教員養成の専門職大学院の設立が主な検討課題。1
年以内に答申をまとめてもらい、2006年度の制度改正を目指す。

 教員免許制度については、更新制導入の意義、免許状授与や更新手続きの仕
組み、学部段階の教員養成課程の改善策などを検討。専門職大学院に関しては、
専門性の高い教員養成や現職教員の再教育充実のため、教育内容、修了者の処
遇などを審議する。

 免許更新制の導入は、02年2月の中教審答申で、現行の公務員制度との整
合性などを理由に「時期尚早」と見送られた経緯がある。しかし、指導力不足
教員の増加などを背景に、教員の資質向上策として河村建夫前文科相が今年8
月に発表した義務教育改革案で導入を提言。中山文科相も同案を踏襲し、政治
主導で再諮問に至った。(了)