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新首都圏ネットワーク


共同通信配信記事 2004年10月20日付

株保有などの開示求める
臨床試験の指針で大阪大


 大学発ベンチャー「アンジェスMG」の未公開株が、同社が開発した遺伝子
治療薬の臨床試験を担当した大阪大教授らに譲渡された問題で、同大医学部は、
株取得など企業との利害関係を開示するよう研究者に求めた指針を作成、同大
学長らで構成する同大教育研究評議会が20日、承認した。

 利害関係のある研究者の臨床試験への参加は禁止せず、認めた。指針をつくっ
たガイドライン策定委員会委員長の山西弘一医学部長は「利害関係がある人の
参加を禁じると、臨床試験が機能的に進まない」と説明した。

 指針は、臨床試験実施者や配偶者、扶養家族が対象。役員に就任するなどの
直接的関与のほか、株式を保有したり、年間100万円以上の報酬を受け取っ
たりするなど、企業と経済的利害関係にある場合、内容を開示するよう求めた。