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『河北新報』2004年10月18日付 仙台市・東北大、知名度向上へ連携 国際会議など誘致 仙台市企画局総合政策部と東北大大学院国際文化研究科は17日までに、シ ティーセールスで連携するため、今月下旬に覚書を締結する方針を決めた。総 合政策部は国際学会開催などに協力、国際文化研究科は教員らが国際社会で 「仙台」「東北大」の知名度アップに貢献する。シティーセールスに関する官 学連携は全国で初めてという。 覚書では、総合政策部は、仙台で国際学会などが開かれる際、日本文化の紹 介や通訳派遣など来訪者へのもてなしに協力する。国際文化研究科に対して市 民の理解を深めるため、ホームページもリンクさせる。 国際文化研究科は、教員が積極的に仙台のシティーセールスにかかわり、学 会誘致などに努力。豊富な人脈を生かして、市側に情報を提供したり、キーパー ソンを紹介したりするほか、仙台国際センター(青葉区)の利用促進にも一役 買う。 両者は11月、フランスのレンヌ市、レンヌ第二大を合同訪問。シティーセー ルスの官学連携をアピールし、フランスとの相互交流の密度を高める。市は今 後、東北大大学院経済学研究科とも覚書を締結する意向だ。 市は今年4月、シティーセールス戦略プランを策定。世界とのつながりが深 い大学の研究者を活用する戦略を掲げた。東北大は留学生、外国人研究者の獲 得を有利にするため、地元自治体の支援を必要としている。 伊藤行政・総合政策部長は「仙台市の都市戦略で東北大など知の蓄積は極め て大きな強み」と強調。米山親能・国際文化研究科長も「独立行政法人化後の 研究科にとっても有意義。両者が国際社会で高度な役割を果たせる」と歓迎し ている。 |