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『京都新聞』2004年10月14日付 滋賀大など京滋の4大学統合見直し 新たな組み合わせを模索 滋賀大と滋賀医科大、京都教育大、京都工芸繊維大の統合問題で、4大学の 学長が統合協議を当面凍結し、他の大学も含めた新たな組み合わせによる統合 も認める方向で合意していたことが14日、分かった。 合意は、9月17日に滋賀医大で開かれた5回目の学長懇談会で行われた。 その中で、各大学の法人経営の体制作りや、文部科学相の私的諮問機関が教員 養成の大学院を設置する方針を打ち出したことへの対応を急ぐ必要などから 「協議に否定的な結論を出すわけではないが、積極的に進める段階ではない」 との考えで一致。その上で「2大学間や従来にない独自の協議はありうるもの とする」と4大学以外の統合協議を認めた。ただし、協議を進める場合は懇談 会への事前報告が必要とした。 4大学は来年9月に学長懇談会を開き、統合問題も含めた大学の現状につい て意見交換する。 4大学の統合協議は、文科省が2001年6月に府県境を超えた国立大の再 編・統合を打ち出したのを受け、同8月にまず滋賀大と滋賀医大の間で始まっ た。その後、工繊大が加わり、3大学で意見交換が行われたが、同11月に文 科省の懇談会が最終報告で教員養成系大学・学部の再編・統合を打ち出したた め、02年2月からは京教大を含めた四大学で協議を始めた。昨年4月以降は、 各大学とも今春の独立行政法人化への対応に追われ、協議を中断していた。 文科省の国立大学法人支援課は「9月の学長懇談会の事後報告は受けていな い。府県境をまたぐ前例のない統合であり困難は認識していた。大学同士の自 主的な議論を見守りたい」としている。 滋賀大の成瀬龍夫学長は「今後、経営戦略会議を発足させ、統合問題や大学 の組織再編について議論を深める。私見だが、統合協議の出発点である滋賀医 大との統合を念頭に置いている」と話している。 |