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『山陰中央新報』2004年10月7日付 島根県立3大学統合・法人化で知事と学長会談 島根県が統合と独立行政法人化の方針を出した県立大(浜田市)、同女子短 大(松江市)、同看護短大(出雲市)の学長会議が七日、県庁で開かれた。三 大学の学長と澄田信義知事が協議し、大学側は統合・法人化に理解を示した。 三大学の学長はそれぞれ、二〇〇七年に高校卒業生と大学定員の数が一致す る「大学全入時代」の到来を前に、大学の生き残りをかけた取り組みを説明し た。 この中で、県立大は二年前から法人化を検討▽女子短大は再編計画を策定中 ▽看護短大は第三者評価の導入に向けた準備に着手−などの対応状況を示した。 その上で、各大学とも特色が異なることから、統合後に地域で存続するため の理念を新たに構築することが、最重要課題との認識でそろった。 席上、宇野重昭県立大学長は大学改革に積極的に取り組む姿勢を強調。藤岡 大拙女子短大学長は「出雲学の講座や研究ができれば目玉になる」、瀬戸武司 看護短大学長は「将来的に四年制大学化が推進できる体制を整えたい」と述べ た。 澄田知事は「それぞれの歴史と伝統を踏まえ、特色を生かしながら大学をつ くるのが大切。教職員、学生、地域とともに語り合って良い大学づくりをした い」と答えた。 十月中旬には、県と三大学の事務局、教員で三段階の検討組織を設置するほ か、各大学内でも検討組織を設ける。 さらに外部有識者を含む検討委員会などの議論を経て、来年九月に大学改革 基本計画を策定。〇七年度の統合新大学スタートを目指す。 |