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新首都圏ネットワーク


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Academia e-Network Letter No 193 (2004.10.07 Thu)
http://letter.ac-net.org/04/10/07-193.php

━┫AcNet Letter 193 目次┣━━━━━━━━━ 2004.10.07 ━━━━

【1】井上教授再任不可事件裁判 大阪高裁 第9民事部 第2回公判
本日(10/17)午後1時15分より 大阪高裁別館7階72号室にて
http://www10.ocn.ne.jp/~luckybrd/inouekyoujyusaiban.htm 

【2】開かれた大学改革を求める会から都議会への陳情書 2004.10.5
http://www.geocities.jp/hirakareta_daigakukaikaku/2004-10-05-chinjo.pdf

【3】SciCom News 速報版No.53(研究ニュース・イベント案内号)-目次-

 【3-1】編集後記【臨床の科学者】
http://blog.melma.com/00106623/20041004060202

【4】TUP速報379号 もし日本がイラクだったなら 04年9月29日
http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/message/402

━ AcNet Letter 193【1】━━━━━━━ 2004.10.07 ━━━━━━

井上教授再任不可事件裁判 大阪高裁 第9民事部 第2回公判
本日午後1時15分より 大阪高裁別館7階72号室にて
http://www10.ocn.ne.jp/~luckybrd/inouekyoujyusaiban.htm 
関連ページ:http://ac-net.org/poll/2
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大阪高裁別館 〒530-8521 大阪府大阪市北区西天満2-1-10
電話番号等 Tel:06-6363-1281
地下鉄御堂筋線淀屋橋駅より徒歩7分,京阪本線淀屋橋駅より徒歩7分
http://courtdomino2.courts.go.jp/K_access.nsf/3e7559fdc45c994e49256b13000483a3/ce512e8ddcef84bf49256b5e0042eb76?OpenDocument

━ AcNet Letter 193 【2】━━━━━━━━━━ 2004.10.07 ━━━━━━

開かれた大学改革を求める会から都議会への陳情書 2004.10.5
http://www.geocities.jp/hirakareta_daigakukaikaku/2004-10-05-chinjo.pdf
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都立4大学を統合する法人の設立,新大学・大学院の設置に関する陳情
2004年10月5日提出

「東京都議会議長
内田 茂 殿

郵便番号 192-0397 東京都八王子市南大沢1−1
東京都立大学人文学部仏文研究室内
電話番号 #(転載時省略)
開かれた大学改革を求める会
代表
(西川 直子)


(願意)

都立4大学を統合する法人の設立及び新大学・新大学院の設置
にあたって,都は,学生・大学院生が安心して学習研究に取り
組み,大学人が安定した教育研究を継続することを保障する定
款・学則その他の諸規程を作ってください.


(理由)

都立の新大学については9月に認可が下りたものの,「大学説
明会」(南大沢キャンパス,8月末)も例年に比べ著しく低調
であり,『入学者選抜要項』(7月発表)でも,かなりの項目
が「未定」とされています.

都立4大学を統合する法人を設立する「定款(案)」・「条例
(案)」や,新大学の「学則(案)」・新大学院の「学則
(案)」は,東京都大学管理本部から7月までに示されました
が,いずれも現4大学の大学人(教員・職員・学生)による事
前検討がなされていません.また,その内容も大学側からのこ
れまでの要望に十分配慮したものとは言えません.

示された案によれば,教育課程・カリキュラムについて「科目
登録委員会(仮称)」「学位設計委員会(仮称)」,教員の採
用・承認について「人事委員会(仮称)」「教員選考委員会
(仮称)」などが構想され,委員会には外部委員の参画が構想
されています.しかしながら,現行法では「教授会」が「重要
な事項を審議」する(学校教育法59条1項)とされているので
あり,現に都立現4大学でも,カリキュラムの設計や教員の選
考は専門家が行っております.学長の選出について,大学の学
長選考機関は,「教育研究審議機関を構成する者」と「経営審
議機関を構成する者」のうち,それぞれの機関から選出された
者によって構成すると定められています(地方独立行政法人法
71条4項).学長候補者等の選出方法について,法には特段の
定めはありませんが,教員の選挙によって新総長を選出した東
京大学のように,大学人の意思が直接反映される仕組みを「学
則」等の規定に盛り込むことは可能です.

4月に都が行なった新大学の設置申請は,7月段階の「早期認
可」が見送られ,自然科学及び社会科学系大学院の9月入試は
不可能となりました.9月には認可されましたが,4月の開学
までになすべき作業はかなりの分量になり,大学人との共同作
業があってすら実現可能であるとは言えない部分があります.
また現時点においても,入学後の学生寮など「未定」のことが
多数あるのは,大きな不安となっています. 新大学の発足時も
発足後も,いたずらに新奇さや見かけの効率を求めるのではな
く,現在及び未来の学生・院生・教員に不安を与えない制度が
保障されなければなりません.

これから提案される予定の公立大学法人の設立にかかる「定款」
「条例」,新大学の設置にかかる「学則」及び新大学院の設置
にかかる「学則」その他諸規程の作成にあたっては,これまで
以上に大学人の意見に耳を傾け,法に定められた三つの機関
(教授会と教育研究審議機関・経営審議機関)の役割分担を明
らかにし,法定事項でない事柄については,大学人との意見交
換を十分に行なっていただきたい,また、現行4大学の学則は
法人化後も現在の学則に準ずるものを維持していただきたい,
と考えます.これらの要請は,これまで都民の共有財産である
都立の大学が高い評価を得るのに貢献してきた大学人に共通し
た願いでありましょう.このことに配慮が及ばないならば,法
人の設立,新大学の設置に向けての準備と発足後の運営に大き
な障害を生むことになりかねません.

瑣末な数字にとらわれるのではなく,百年先を見越して,内外
に誇れる大学・大学院を作ることが求められています.」


━ AcNet Letter 193【3】━━━━━━━ 2004.10.07 ━━━━━━

[SciCom News]速報版 No.53 (研究ニュース・イベント案内号)- 目次 -
  速報版・研究ニュース・イベント案内号 No.53 2004年10月4日号 
SciComNews 登録: http://scicom.jp/mailmag/
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●研究ニュース
  -文部科学省 外国大日本分校の卒業生に大学院進学資格・文科省他
  -総合科学技術会議 第39回総合科学技術会議議事要旨他
  -政府動向  内閣改造、新大臣就任他
  -大学 学術で世界に冠たる東大を目指す・小宮山次期学長他
  -産学連携 「研究開発推進事業」の採択テーマを発表 
科学技術振興機構 バイオ関連が半数他
  -教育、科学コミュニケーション 北海道からロケット売ります、1機210万円他
  -研究事件簿 BSドキュメンタリー「史上空前の論文捏造」他
  -食品の安全 厚労相、BSE検査除外問題で中間報告に「抽象的」と注文他
  -生命の問題 ヒト胚で3府省連絡会議他
  -その他 2004ノーベル賞有力候補他
  -Books、雑誌 岩波科学最新号他

●研究ニュースworldwide
  -アメリカ 科学者はケリ−支持他
  -イギリス イギリス、ヨーロッパの太陽系探査のプログラムに参加他
  -世界 ロシアが京都議定書の内容を承認他

●人財
  -科学出版インターンシップ制度他

●NPO法人サイエンス・コミュニケーションよりお知らせ
  -東大教養学部にてサイエンスライティング講座開講
  -林理事、春日理事、阪大で講議
  -入会のご案内
  -ご寄付のお願い

●編集後記
  -【臨床の科学者】

●イベント案内

  -「なぜバイオテクノロジーは反感を抱かれるのか?」
  平成16年10月19日(火)  14:30 − 16:00
 三会堂ビル 2階 A会議室

  -「急増するアトピー性皮膚炎:IT時代のストレスとハリー・ポッター」
   10月31日(日)午後1時半〜4時半(午後1時開場)
   北とぴあ6F・北区男女共同参画センター「プラネタリウムホール」
    
  -科学技術社会論学会 2004年度 年次研究大会
   分科会テーマ:研究者のキャリアパスと科学コミュニケーション
   平成16年11月13日(土)〜11月14日(日)
   金沢工業大学(野々市キャンパス24号館予定)
       
  -シンポジウム「日本のバイオスフィア」
〜閉鎖型生態系実験施設“ミニ地球”が誕生する〜
   2004年11月14日(日) 13:30〜16:00(受付開始13:00)
   日本科学未来館 7階 みらいCANホール
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"NPO Science Communication News"
[SciCom News]速報版・研究ニュース・イベント案内号
No.53 2004年10月4日号
【発行者】榎木英介(NPO法人 Science Communication 代表理事)
【編集者】深島守 サイコムニュース速報版編集部
【E-Mail】 office@scicom.jp
【FAX】 020-4664-2207
【Web Site】 http://scicom.jp/

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【3-1】SciComNews No.53 編集後記【臨床の科学者】
http://blog.melma.com/00106623/20041004060202
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■科学と社会の双方向コミュニケーションの重要性が科学技術
白書のテーマになるなど、科学コミュニケーションという言葉
が、今少しづつではありますが市民権を得つつあります。

■私達サイコムジャパンは、大学や研究機関に広報部門を設け、
研究歴のある専属の科学コミュニケーターが、研究内容を理解
した上で、社会と研究機関との双方向コミュニケーションの窓
口になるべきであると提案しています。

■また、10月6日締め切りの科学技術の振興に関する意見募集
について
http://www.mext.go.jp/b_menu/public/2004/04090701.htm
にて、欧米のように科学コミュニケーションを担う人材養成に
取り組む必要があると主張しようと思っています。

■しかし、まだまだ科学コミュニケーションが社会に認識され
たとは言い難く、科学コミュニケーション(科学ジャーナリス
トを含む)を職業にすることができる人はまだ極めて限られて
いるというのが現状です。科学コミュニケーターを国策として
養成した場合、ポストポスドク問題のように、先の就職口がな
いということになったら、意味はありません。

■とは言うものの、科学研究の知識を持って、社会との接点の
領域で働くのは、そうした科学コミュニケーションの専門職だ
けでなく、研究者自身や理科などの教員も含まれるでしょう。
科学コミュニケーション能力(ライティング能力、プレゼンテー
ション能力など)は、大学院でたとえば副専攻で学ぶべきスキ
ルだと思います。

■本メルマガでもお伝えしていますが、最近研究者が理科教育
の現場に出ていくことが多くなってきました。こうした活動に
科学コミュニケーションのスキルは生きてくると思います。

■私は最近、医師に研究医と臨床医がいるように、研究者にも
臨床の科学者(研究者)と呼ぶべき存在が必要なのではないか
と思うようになりました。

■これは私のオリジナルではないのですが(たとえば以下参照
知識社会のゆくえ?プチ専門家症候群を超えて*)科学コミュニ
ケーター、理科教員、科学ジャーナリスト、NPO、知的財産、
あるいは金融、行政など、研究の知識や経験を持ち、それを
(直接、間接は別にして)生かして社会との接点で働く人たち
は、臨床の科学者と言えるのではないでしょうか?
(*)http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/481881556X/nposciencecom-22/

■今まで科学コミュニティは、こうした臨床の科学者を研究か
ら逃げた「負け組」と考え、あまり評価してこなかったように
思います。

■しかし、医学の研究は治療に生きてこそ意味があるように、
科学の知識も社会に役立ってこそ(それは必ずしも金銭的にペ
イするという意味ではありません)、意味があるのではないか
と思います。そういう意味で、これから臨床の科学者はますま
す必要とされてくるのではないかと思います。

■ご意見ご要望等はoffice@scicom.jp までお送り下さい
【深】。

━ AcNet Letter 193【4】━━━━━━━ 2004.10.07 ━━━━━━

TUP速報379号 もし日本がイラクだったなら 04年9月29日
http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/message/402
(TUP 登録:http://groups.yahoo.co.jp/group/TUP-Bulletin/)

経由ページ:blog DOXA 2004-10-06 僕らはいつまで騙され続ける?
    http://d.hatena.ne.jp/johanne/20041006
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パンタ笛吹によるホワン・コールの今日の論考のパロディー

ブッシュ大統領は今週、「イラクはどんどんと改善されており、民
主化の進展を喜んでいる」と自慢していました。それを聞いたミシ
ガン大学のホアン・コール教授は、「もしアメリカが今のイラクの
ような状況だったら、そんなのんきなことが言えるのかい?」とい
う論説を書きました。

コール教授をお手本にして、日本版を書いてみました。

パンタ笛吹 /TUPメンバー
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☆もし日本がイラクだったなら☆                          
パンタ笛吹               04年9月24日


プロ野球がストをするしないがニュースのトップをにぎわしている
今日このごろである。そんな平和日本が、もし、今のイラクのよう
な状況だったならって、想像したことがあるだろうか?

まず、日本の人口はイラクの5倍以上なので、いろんな数字をイラ
クの5倍にする必要がある。先週一週間だけで、300人のイラク
人がさまざまな暴力にまきこまれて殺された。その数字を日本にあ
てはめると、先週一週間で1500人の日本人が殺されたことにな
る。

もし先週、1500人もの日本人が車両爆弾や、空爆や、ロケット
弾や銃撃の流れ弾で当たって殺されていたなら・・・・・それは地
下鉄サリン事件による死者数の100倍にもおよぶ。しかも、それ
らの暴力は毎週、毎月と繰り返し続いていて、犠牲者は増大するば
かりである。

また、それらの無残な死が、東京だけでなく、日本中で起きている
としたらどうだろう? 名古屋、京都、大阪、それに仙台、札幌、
福岡、鹿児島・・・・?

もし、皇居や国会議事堂や霞ヶ関の官公庁ビル街が、毎日のように
迫撃砲弾の攻撃を受けているとしたらどうだろう? 政治家や官僚
たちは一日中ビルの地下に避難していて、一般道を歩く勇気もなかっ
たとしたら?

もし、東京にいる大新聞の記者やテレビのレポーターたちのすべて
が、赤プリやニューオータニなどの高級ホテルに引きこもってしまっ
たらどうだろう? 機関銃の流れ弾が危なくて、ホテルの外で取材
できないし、その気力もないのだ。 

またもし、元気のいいジャーナリストが、長野で起きている反乱を
取材しようとするなら、自衛隊の戦車に乗せてもらうしか方法がな
かったとしたら・・・?

いま現在、イラクには推定2万5千人のゲリラがいて、襲撃をくり
かえしている。 

もし日本各地に、12万人の狂信的な愛国者たちが私設軍隊を組織
して、機関銃やロケット弾など有りあまる武器を手にして、米兵や
自衛隊員を襲っているとしたらどうだろう? そしてこれらの愛国
者軍団が、横浜と神戸と大宮と岡山からすでに米兵を追い出し、自
治区として手中に収めているとしたら? 

米軍も自衛隊も、それらの自治都市にはもうお手上げで、市内に入
ることさえできないとしたら・・・・?

もしも、この一年間で、外務大臣(アキラー・ハシェミ)、首相
(イゼディン・サリム)それに法務大臣(アル・ハッキム)が暗殺
されていたとしたら? 

もし、日本中の都市が何千何万という殺人、強姦、誘拐、強盗など
の犯罪の嵐に見まわれているとしたら? 

もし、米軍の戦車が京都を包囲して、愛国者たちが応戦している西
本願寺のお墓を破壊し、ヘリが金閣寺の壁に銃撃を加えたとしたら?

またもし、米空軍の戦闘機が、彼らが「ギャングやテロリストの隠
れ家」と呼ぶ民家を毎晩のように爆撃し、多くの老婆や子供たちを
殺しているとしたら?

地対空ロケット弾が危なすぎて、JALやANAの民間航空機が一
機も日本の空を飛んでいなかったら? かといって、道路を走るの
は死を覚悟の移動手段で特に東名高速と首都高速は車泥棒と誘拐と
道路脇爆弾の名所だらけだとしたら?

もし一日の半分以上が、停電だったとしたら? 35度Cを超える
真夏にエアコンが止まり、雪のふりしきる極寒の夜にコタツに入れ
なかったとしたら? ガソリンを買うのに、半日以上、行列を作っ
て待たなくてはならなかったら? いま5%で大騒ぎしている失業
率が、40%に跳ね上がったら?

もし、米軍が自分たちの意のままに動くコイズミを日本の首相にす
えたら? (あっ、もうそれは現実か) 

そして、もし、もしもだ、ブッシュ大統領が選挙でわきあがっていx
る米国民に向かって、「日本侵略は正しかった! 日本はどんどん
と改善されており、民主化の進展を喜んでいる」と自慢した
ら・・・・・・?

(参考) 「もしアメリカがイラクだったなら」 
 ホワン・コールhttp://www.antiwar.com/cole/?articleid=3632

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編集発行人連絡先: admin@letter.ac-net.org
趣旨:http://ac-net.org/letter/
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登録:http://letter.ac-net.org/s.php
#内は編集人コメント、「・・・・・」は編集時省略部分