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新首都圏ネットワーク


『福島民報』2004年10月2日付

悲願の「理工学群」誕生/学部再編、新制度スタート/福島大


 福島大は1日、「学部・学科」の再編による「学群・学類」制度をスタート
し、大学や地元念願の「理工学群」が誕生した。

 同大の理工系学部設置については地元経済界などを中心に長年、要望の声が
あったが、国の予算の壁が厚かった。同大は既存の学部を再編して教官や学生
の定員をひねり出すことで、昨年11月、文部科学省から理工系学部の設置を
含む再編認可を受けた。

 同大は教育、経済、行政社会の3学部を人文社会学群と理工学群に再編。人
文社会学群に人間発達文化、行政政策、経済経営の3学類、理工学群に共生シ
ステム理工学類を設置した。

 学群長らに対する辞令交付式は福島市の同大で行われ、臼井嘉一学長が吉村
仁作人文社会学群長、入戸野修理工学群長に辞令を手渡した。理工学群に新た
に着任した10人の教員に対しては入戸野学群長が1人ひとりに辞令を交付し
た。各学類の看板名除幕式も各学類棟ごとに行われた。

 全学再編について臼井学長は「最大の特徴は理工系の学域ができたこと。こ
れまでの3学部の得意分野を残しながら、文理融合型の教育を実現したい」と
述べた。また、人文・社会・自然の合わせて12学系いずれかに属する教員間
の横のつながりを生かした産学連携の推進を強調した。