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東大新学長に小宮山副学長、選挙で現職ら破る


読売新聞ニュース速報

 東京大学は27日、小宮山宏副学長(59)(工学部教授)を第28代学長に選出
した。任期満了に伴い、異例の再選を目指した佐々木毅学長(62)は選挙で敗れた。
任期は来年4月1日から4年間。
 国立大学の法人化に伴い、今回から選考方法が変わった。27日に行われた選挙は、
学外の有識者も加わった学長選考会議で決めた3人の候補者で争われ、投票権を持つ
講師以上の専任教員2202人のうち、1403人が投票。
 2度目の投票で当選に必要な過半数を超えた小宮山副学長(769票)が、佐々木
学長(536票)と西尾茂文生産技術研究所長(55)(89票)を破った。これを
受け、同会議が小宮山副学長を新学長に選んだ。
 東大には学長の再任を認めない内規があるが、佐々木学長は法人化移行に伴う特例
措置として立候補。選出されると通算任期が8年になることを敬遠した教員の票など
が小宮山副学長に流れたとみられる。
 小宮山副学長は東京都生まれ。1967年に東大工学部を卒業し、81年に同学部
助教授、88年に同教授に就任した。工学部長を経て2003年4月から現職。化学
工学と環境工学が専門で、地球温暖化問題に関する著書も多い。

[2004-09-28-02:43]