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新首都圏ネットワーク


共同通信配信記事 2004年9月26日付

北東北の法科大学院設置計画、白紙に


 岩手大人文社会科学部教授会は26日までに、弘前大、秋田大と3大学で、連
合法科大学院(ロースクール)を岩手大に設置する計画を白紙とし、当面は設
置申請をしない方針を了承した。

 計画の中心的な学部が事実上断念した形で「北東北の法曹育成」を掲げた連
合法科大学院の実現は難しくなった。教員を確保できないことなどが理由。岩
手大としての方針は30日に組織検討委員会で協議する。

 人文社会科学部によると、これまでに確保できた教員は17人で、必要な20人
を達成できる見通しは立っていない。さらに全国で定員割れした法科大学院も
あるなど、学生確保も厳しい状態という。

 岩手大は今年4月だった開校目標を、いったん2005年4月に延期したが、準
備が整わず再び見送りを決めていた。

 同学部の高塚龍之学部長は「大変残念だが、このまま先延ばしを続けると県
民や受験生の皆さんに迷惑が掛かり、かえってマイナスと判断した」と話して
いる。