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新首都圏ネットワーク


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Academia e-Network Letter No 180 (2004.09.17 Fri)
http://letter.ac-net.org/04/09/17-180.php

━┫AcNet Letter 180 目次┣━━━━━━━━━ 2004.09.17 ━━━━

【1】大学界有志から設置審への緊急要望書中間報告:
***署名は本日午前8時まで***

【2】緊急声明連署者所属機関リスト

【3】連署者メッセージ抜粋

━ AcNet Letter 180 【1】━━━━━━━━━━ 2004.09.17 ━━━━━━

http://ac-net.org/appeal/7

大学界有志から設置審への緊急要望書:***本日午前8時締切***
「首都大学東京に設置認可を急がないでください」中間報告

9月17日04時 現在、92大学の有志260名が賛同。メッセージ数46
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前号で紹介した要望書は、都立大学の方が作成した8月3日声明を中
心に据えていましたが、関係者から、8/3声明の趣旨は、今回の要望
書とは異なるという指摘がありました。異ならないという意見の関
係者もほぼ同数おられるようでしたが、今回の署名の趣旨は8/3声明
とは独立に表現できますので以下に差しかえました。そのときまで
の賛同者全員に連絡し、不承諾の場合には署名を削除するよう連絡
してあります。


修正後の声明文は以下の通りです。賛同者からの意見も反映したも
のとなっています。(編集人)

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要望書修正版
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2004年9月17日

文部科学省 大学設置・学校法人審議会 御中

貴審議会の大学新設などに関するご努力に対して敬意を表します。

さて、私たちは九月の貴審議会において首都大学東京の設置につい
て審議されると聞いております。それに関しまして、私たち、国公
私立大学の教職員有志は、この段階では設置を認可されないよう要
望いたします。

以下に述べます要望の趣旨をご理解いただきまして、貴審議会では
「首都大学東京」への認可につきまして、日本における大学の質を
保つという貴審議会の使命を踏まえて、慎重な審議をしていただき
たく、お願い申し上げます。


私たちは日本の現在の大学の現状と将来に関して関心を持っており
ます。そして、大学の設置そのものについては関係者の間でさまざ
まな思惑や意見の相違、衝突があることは幾分かは承知しておりま
す。

しかしながら、昨年8月以来、東京都が都立大学改革において行使し
ている行政権力は濫用の域に達しており、多くの大学関係者にとっ
て看過できないものとなっています。貴審議会が今回首都大学東京
の設置を認可し、行政権力による直接的な大学支配にお墨付きを与
えることになれば、種々の荒廃が大学界に広がっていくことは不可
避です。

この一年間、私たち大学関係者は、東京都立の4大学における尋常な
らぬ事態に注視してきましたが、衆人環視の中で東京都は、都の方
針に批判的な大多数の教員の意見を無視するにととまらず、行政権
力を悪用して教員を屈伏さようとして来ました。そのような過程か
ら出てきた「首都大学東京」設置案は、以前から行政と大学管理者
の一部が手にしようと躍起になっていた組織方針を、すなわち討論
の過程で起こってくる種々の異論を認めず、上意下達を貫徹する軍
隊にも似た構造を目指しています。このような組織では大学は本来
の機能を果し得ないことは、大学で教育と研究に携わったことがあ
るものにとっては自明なことです。このように、大学本来の機能を
深く損う構造を根幹に据えた首都大学東京を無修正で認可すること
は、全国で進行している公立大学の法人化に同様の瑕疵を広めるこ
とになることが懸念されます。

ところで、文部科学省は、地方行政への干渉となることを懸念し首
都大学東京には一切口出ししない方針のようですが、地方自治を尊
重しつつも、憲法や教育基本法を無視する地方教育行政の逸脱を是
正指導することは、中央政府の使命の根幹に位置付けられます。そ
の使命を忘れないよう文部科学省に忠告することも、貴審議会の役
割であることにご留意ください。

以上のような理由により、私たち、全国の国公私立大学教職員有志
は、貴審議会が、首都大学東京設置案の種々の重大な瑕疵について
実質的に吟味し、必要な修正を東京都に勧告するよう文部科学大臣
に答申し、その瑕疵の除去のための準備期間を当事者に与えること
により、日本の大学の品質が留めどなく劣化することを防ぐ使命を
誠意をもって果敢に果され、貴審議会の独立性と存在意義とを人々
が知るようになることを切望します。

連署者名簿:・・・

━ AcNet Letter 180 【2】━━━━━━━━━━ 2004.09.17 ━━━━━━

緊急声明連署者所属機関リスト
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東京都立大学(57名),東京大学(11名),九州大学(10名),北海道大
学(9名),広島大学(8名),東北大学(8名),富山大学(5名),奈良教
育大学(5名),早稲田大学(5名),日本大学(5名),佐賀大学(5名),
鹿児島大学(4名),名古屋大学(4名),上智大学(4名),千葉大学
(4名),大分大学(3名),慶應義塾大学(3名),岩手大学(3名),京都
大学(3名),琉球大学(3名),新潟大学(3名),札幌学院大学(3名),
立教大学(3名),東京学芸大学(3名),東京外国語大学(3名),神戸大
学(3名),一橋大学(2名),津田塾大学(2名),神戸学院大学(2名),
名古屋工業大学(2名),筑波大学(2名),大阪教育大学(2名),電気通
信大学(2名),山口大学(2名),中央大学(2名),群馬大学(2名),福
岡教育大学(2名),大阪大学(2名),愛知県立大学(2名),横浜市立大
学(2名),金沢大学(2名),小樽商科大学(2名),龍谷大学(2名),京
都府立大学(1名),広島県立大学(1名),千葉商科大学(1名),専修大
学(1名),岡山大学(1名),国立感染症研究所(1名),埼玉学園大学
(1名),山形大学(1名),久留米大学(1名),岐阜大学(1名),福岡女
子大学(1名),一橋大学大学院修士課程(1名),拓殖大学(1名),大阪
市立大学(1名),日本学術振興会特別研究員(1名),東海大学(1名),
獨協大学(1名),九州工業大学(1名),同学社(1名),鹿児島国際大学
(1名),東北工業大学(1名),熊本県立大学(1名),女子美術大学
(1名),秋田大学(1名),お茶の水女子大学(1名),立命館大学(1名),
愛知教育大学(1名),名古屋市立大学(1名),徳島大学 (1名),滋賀
県立大学(1名),立正大学(1名),金沢医科大学(1名),山梨大学
(1名),横浜国立大学(1名),北見工業大学(1名),成城大学(1名),
北海道教育大学(1名),弘前学院大学(1名),信州大学(1名),西南学
院大学(1名),鳴門教育大学(1名),京都教育大学(1名),鳥取大学
(1名),千葉工業大学(1名),駒澤大学(1名),宮崎大学(1名),名城
大学(1名),奈良女子大学(1名),沖縄県病害虫防除所(1名)

━ AcNet Letter 180 【3】━━━━━━━━━━ 2004.09.17 ━━━━━━

連署者メッセージ抜粋

#(編註:***は要望書に氏名を記載。機関名の前の*は退職
後の意。部局名等は署名ページのまま。配置は新しい順。)
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安西 高廣(東京都立大学)

なぜ新大学への就任を拒否されている教員が多いのか理由を精
査し、審議していただきたいと思います。

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佐々木 滋子(一橋大学/法学研究科(教授))

趣旨に賛同します。設置審のメンバーの方々が、今回の事態の
重大性とそれが今後全国の大学のあり方に対して持つ意味を十
分に考量なさった上で、大学教育に関する有識者の名に恥じな
い、良識ある判断を下してくださいますことを、切に希望いた
しております。

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三瓶 愼一(慶應義塾大学/法学部)

ユーザーたる学生の存在をも全く無視した制度改変では,ユー
ザーからの共感を得ることはできないでしょう。このような設
立手続きは,誰もがそこに行って学びたい,教えたいと思う大
学像にはほど遠い怪物の出現を予感させます。これまで営々と
積み上げてきた叡智の蓄積を軽視することなく,誰もが範とし
たくなる,自由で民主的な教育研究の場を創るよう,議論を続
けて頂きたく熱望します。

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鬼界 彰夫(筑波大学/人文社会科学研究科)

前略 大学設置・学校法人審議会殿

設置審の方々に何より望みたいのは、主都大学東京の設置認可
審議において、表面的な形式的審議に逃げることなく、本案件
の実質を直視して審議し、審議会として社会に対して負ってい
る責任を全うすることである。

なるほど表面的・形式的には本申請は何もないところに「首都
大学東京」という新しい大学を作りたいので、その設置を認可
してほしいということかもしれない。しかしその実質は「東京
都立大学」という伝統ある有数の公立大学を破壊し、その残骸
で「主都大学東京」を作るということである。この過程におけ
る巨大な学術的・教育的損失をここで設置審の方に改めて説明
する必要は無かろう。従って判断されるべきは、わが国の高等
教育の水準維持と発展に対して大きな責任を負うという立場に
ある審議会として、こうした一連の過程が社会的に許容される
のか、それをやむなしとするような合理的な根拠を石原都政は
都民とわが国の高等教育界に示したのか、であり、もしそうし
た合理的根拠が無いのなら、わが国の高等教育の未来を考えた
ときこうした暴挙を容認するというした先例を社会的に許容す
べきかどうかである。これを容認することは設置審の形式化・
形骸化であり、あなた方にとっては自己の存在意義の否定であ
り自殺行為である。設置審の機能が形式化・形骸化すれば、強
引な扇動や巧妙な宣伝によりわが国高等教育が教育とは無縁の
連中により食い物にされ、結果として高等教育を求める誠実な
国民が犠牲者となることは東北文化学園大学の一件が如実に示
しているのではないか。設置審、そして文科省はこうした流れ
に本気で歯止めを掛ける覚悟があるのか、それこそ今問われて
いるのではないか。そしてその覚悟を見せるべき場が「主都大」
の案件ではないのか。後世の歴史家から不名誉な評価をされぬ
よう良心的判断を下されるよう切に要望する。

#(編註:鬼界氏は1月に文部科学大臣に要望書「文部科学大臣
は学問の自由を破壊しようとする石原東京都知事の都立大学再
編計画に対し て直ちに適切な指導を行われたい」を1284名の賛
同者名簿を付して提出している: http://ac-net.org/poll/4/)

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村上 公子(早稲田大学/人間科学部)

都立の大学を改革することは間違いではなく、政治や行政から
の提案も拒否すべきものではないとは思いますが、現在までの
経緯、現在構想されている大学が、日本の「首都」の声価を高
からしめるものになるかどうかには、非常に大きな疑問を感じ
ざるを得ません。一旦作られてしまったものを改革することは
大変困難であることを考えれば、今少し、教学と経営双方の対
話を可能にする時間が必要ではないかと思います。

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亀山 統一(琉球大学/農学部・森林保護学)

大学管理者による統制的強権的運営が行われるような組織では、
大学としての教育・研究活動が正常に行われる基盤を欠いてい
ます。したがって、人事をはじめとする大学運営や、大学に於
ける教育・研究態勢が、教育基本法・学校教育法の規定と精神
を遵守したものとなっているかどうか、本件の場合、特に慎重
な判断が求められると考えます。


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志水 俊広(九州大学/大学院言語文化研究院)

そもそも首都大学東京の設置自体に疑問を感じますが、プロ野
球界を揺さぶっている問題と同じく一部のボスたちの談合で結
論ありきで拙速な「改革」は自滅破滅消滅の道を歩むでしょう。
引退すべきご老体や天下って来る人らは組織がどうなろうとも
なくなろうとも大したことはないでしょうが、現在の学生、未
来の学生、これからまだまだ働かなければならない教職員はた
まったものではありません。国破れて山河あれども、教育破れ
て国家なし。

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****(北海道大学)

一般論として、ほんとうにより良いものをつくるためなら、既
存の組織を一度解体することに反対はしません。そのためには
「トップダウン」が必要な場合があることも経験で知っていま
す。しかし今回の構想では何がどう「より良」くなるかの具体
的ヴィジョンがまるで見えません。新しい「首都大学」では誰
が何のために何をどう教え、どのような人材を育てるかの説明
があまりにも不透明です。既存の組織で活躍している人材をまっ
たく違う分野でどのように生かしていくのでしょうか。研究分
野の変更を迫るのでしょうか。私自身が経験した組織改革は、
今回に比べると小さなものではありましたが、それでも数多く
の同僚たちが研究内容の変更を余儀なくされました。多くの人
が今も苦しんでいます。私の場合、受講希望者がいなくなった
ものの、幸いなことに別組織への配置転換を認められました。
しかしそこでも本来したい研究と担当しなければならない科目
の整合に苦しんでいます。ただ、以上のプロセスはすべて構成
員の了解のもとに行われました。首都大学の構想にこれだけ多
くの当事者が反対している以上、拙速は避けて時間をかけるべ
きだと思います。

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****(千葉商科大学)

現在のやりかたで都立大を解体するのは、日本の高等教育行政
における歴史的な大失敗という評価を受けるでしょう。現案は
合理性に欠けますし、独創的でもありません。今すでにある都
立大の良質の知的財産こそが、最大の競争資源であることをご
理解をいただきたい。

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水谷 勇(神戸学院大学/人文学部)
Now I stay in Northern Ireland, U.K.. Therefore I can't
write it in Japanese. I hope many professors will write
their signature to this web-site.

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近藤 義臣(群馬大学/工学部)

大学を改革するのは、外部の意見や情報をできるだけ沢山集め
て検討すべきであるのは当然ですが、最後の改革案の吟味と成
案作りには、その大学に属する教職員及び学生達に選ばれた方
たちが行うという基本形態が必須条件です。その理由は、すべ
ての世界の大学は、どの地域の権力者の道具に成り下がったと
たんに、世界の人々に支持される共通の財産としての高等教育
機関ではなくなってしまうからです。全ての国の人々が留学生
や訪問研究者として相互に利用し合える高等教育機関でなけれ
ば、「大学」という名に値しないでしょう。

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西岡 國雄(中央大学)

今年3月まで,都立大教員でした.都立大の多くの学部では,
この数年,補充の教員人事は凍結状態です.いくつかの専門分
野は満足な教育も出来ない状態です.半世紀以上の歴史を持つ
大学が,任期数年の知事の意向で破壊されたことに怒りを覚え
ます. 

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平野 具男(*東京学芸大学)

社会に還元される学問の意義を否定するものではありませんが、
当の社会そのものが危機に瀕しているとき、当面の社会的実用
性にそぐわないと断定された研究分野が大学から排除されるこ
とは社会そのものにとって甚大な損失となるでしょう。当座は
無用とされる学問が将来において必須たりえないとは限りませ
ん。学問と教育は社会百年の計にこそあり、目下の土建構造体
と金融変動因のいずれにも直接支配を受けるべきではなかろう
と愚考します。

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粂川 麻里生(慶應義塾大学/文学部)

新しい時代にあった大学を作っていくことは大切なことですが、
今回の場合、意思決定の過程があまりに横暴です。だまし討ち
のような形での大学発足は、教育の場である新大学から“魂”
を奪ってしまうのではないかと危惧します。

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塚田 広人(山口大学/経済学部経済政策論専攻)

現在の東京都の大学改革は、学外者から見ても強引と映ります。
より多くの人が力を出していける大学とするために、拙速と見
える現状の進め方は凍結し、関係者の合意の下により良い改革
を進めるべきです。

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****(広島大学)

今回の審査では、設置申請で示された首都大学東京の教育課程
が果たして「大学」としてふさわしいものかどうかの判断で、
設置審が設置審としての機能を本当に持っているのかが問われ
る。設置審には是非「大学」とは何かという高い見識を示して
いただきたい。

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重本 直利(龍谷大学/経営学部)

行政当局による「首都大学東京」の設立にむけた昨年8月からの
一連の経過、そして今回の認可申請は、学問の自由、大学の自
治、そして国民の教育権を根底から崩壊させる野蛮な行為です。
また、この行為は、1998年ユネスコの高等教育宣言、教職員の
地位に関する勧告、国連人権規約等の国際文書を全く無視する
ものでもあります。この申請が認可されることは、大学政策に
おいても日本が国際的に孤立化することを意味します。今回の
「首都大学東京」案が速やかに凍結・撤回され、昨年8月以前の
議論の水準に帰り、再度、都民および都立大学教職員の共同に
よる大学改革を期待したい。

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****(新潟大学/理学部・生物)

そもそも大学とは、学生の教育や教員の研究活動を行うために、
構成員の中に十分な帰属意識がなければいけない。帰属意識は
どのように形成されるかは、その大学のシステムと、構成員の
意識の間に矛盾や摩擦がないことが前提となる。現在作られよ
うとしている、首都大学東京には、全体のシステムを立ち上げ
る際に、構成員に対する強圧的手段が何度も取られた事に象徴
される様に、教員が安心して活動できる状況にあるとは思えな
い。 
 時間をかけて、上の矛盾や齟齬がどう解決されるかは不明で
あるが、少なくとも直ちに首都大学を発足させるよりは、好い
結果を産むことは期待できる。以上の実態から、軽はずみな設
置認可には反対である。

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****(神戸大学/理学部・数学)

「教育は国家百年の計」という事の意味を真に理解出来る有識
者の方々に良識のある判断をお願いしたい。

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片山 良一(大阪教育大学/数理科学, 数学)

大学が国(官)をリードした経験のない日本では,官が思うと
通り(?)に大学を改変してきた.このような時代感覚を変え
て行かなくてはならないと思っています.また,大学自身が日
本の世論をリードする役割を果たす努力が必要とも考えていま
す.その意味では,都立大の改悪をどのように阻止できるか?
は,日本の知識階層,市民社会の成熟度の計る物差しです. 

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河澄 響矢(東京大学/大学院数理科学研究科)

尊敬する東京都立大学の皆様の深い苦しみを前にして言葉もあ
りません。

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