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『日本経済新聞』北海道版 2004年9月16日付 北大、年度内メドに産学連携組織を統合 北海道大学は年度内をメドに、産学官連携の中核的組織である創成科学研究 機構と先端科学技術共同研究センターを統合する。連携の窓口を一元化し、こ れまで手薄とされていた道内企業への技術移転を強化する。民間企業との共同 研究を活発化することで、大学間競争で優位に立つことを狙う。 新組織の名称は「創成科学共同研究機構」(仮称)とする。創成研は学内横 断的な戦略研究拠点として2002年2月に発足。バイオテクノロジー分野などで先 端的な研究を進めており、主に北大の全国レベルでの産学官連携推進の中核的 な役割を担っている。 一方、先端研は1996年に文部省(当時)の指導で各大学が設置。地域企業と の共同研究を主に手がけている。ただ、地域企業との連携窓口を務める職員が 3人にとどまり、学内研究者の情報収集などの面で企業側のニーズに応えきれて いないという。 北大は日立製作所や三菱重工業と相次いで包括提携するなど「中央シフト」 を進めている。このため地元企業からは「北海道への貢献が足りないのではな いか」との意見も少なくなかった。 |