新首都圏ネットワーク |
山形新聞 2004年9月16日 木曜日 山形大新学部支援に教育財団、年内にも設立 山形大が現在の教育学部を引き継ぐ形で2005年度に開設する新学部「地域教育文化学部 」の支援を目的とした財団法人「県教育振興財団(仮称)」が年内にも設立される見通し となった。基本財産として県が1000万円、「山形大学教育学部を存続・支援する会」(鈴 木栄三会長)が1000万円を拠出する。 南東北国立3大学(山形大、宮城教育大、福島大)の教員養成課程再編協議の過程で、 山形大が教員養成機能を持つ学部を存続した場合、県は教育財団を新設して学部・学生を 支援する方針を示していた。 山形大が新設する地域教育文化学部は、大学院を含めた6年間の一貫教育システムを採 用。総合性、地域性、実践性を重視し、幅広い知識を持つ教育者を育成する。これに対し 、県教育委員会は県公立校教員選考試験で、6年間の一貫教育を受けた大学院修了者に与 えられる専修免許を重視する方針を明示している。 新設される県教育振興財団は、地域教育文化学部で学ぶ大学院生に対する奨学金制度や 学生の研究支援、学部が実践する6年間一環教育の研究支援などの事業を想定している。 山形大学教育学部を存続・支援する会は、学部卒の元教員らが2002年9月に設立し、先月 の発起人総会で会の名称を「山形大学地域教育文化学部を支援する会」に変更した。元教 員、現職教員らが教育学部の存続を願って寄せた募金のうち1000万円を県教育振興財団に 寄付する。 |