トップへ戻る   以前の記事は、こちらの更新記事履歴
新首都圏ネットワーク


『毎日新聞』佐賀版 2004年9月6日付

「知的財産管理室」を設置 研究意欲高める拠点に――佐賀大


 学内で研究開発された発明・技術の特許出願や権利保護、民間移転などを一
括して取り扱う佐賀大の「知的財産管理室」がこのほど、同大事務棟内にオー
プンした。国立大学法人化で大学間競争が激化するなか、知的財産の重要性を
PRし研究意欲を高める拠点として期待されている。

 スタッフは弁理士や特許審査官経験者、産学連携コーディーネーターなど総
勢16人。学内外から知的財産に関するあらゆる相談を受け付ける他、積極的
な特許出願の呼びかけや大学発ベンチャーの勧めなど、学内の啓発活動も実施
する。

 佐賀大は1日現在で332件の特許を保有している。新井康平室長は「これ
まで別々の部署で対応してきた作業を一本化出来る。これを機に民間にも佐賀
大の知的財産をどんどん活用してほしい」と、技術提供を通じた地域貢献にも
意欲を見せている。【宮本尚慶】