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教員免許更新制度を提言 文科相懇談会


共同通信ニュース速報

 河村建夫文部科学相の私的懇談会「これからの教育を語る懇談会」
(座長・牛尾治朗ウシオ電機会長)は1日、年限を区切って教員免
許を更新する制度の導入などを求める「第一次まとめ」を河村文科
相に提出した。

 提言の多くは、河村氏が8月に発表した義務教育制度改革に盛り
込まれており、河村氏は「どう具体化するか、急ぐ課題はスピード
感を持ち、専門的な検討が必要なら中央教育審議会に諮る」と述べ、
提言を積極的に生かす姿勢を示した。

 「第一次まとめ」は、質の高い教員養成の必要性を強調。教員免
許の更新制度のほか、専門職大学院の設置、能力や実績の適正な評
価システムを構築する一方、指導力不足教員対策などを求めている。

 学校の在り方としては、地域住民の意見を反映させる学校評議員
制度や、住民が主体となって学校の運営方針などを決める「地域運
営学校」(公立)の活用を提唱。学校の外部評価制度の確立や、教
員の人事と学級編成の権限移譲も盛り込んだ。懇談会は今後、大学
入試の在り方などについて検討し、提言をまとめる方針。

 懇談会は河村氏が有識者から「忌憚(きたん)のない意見を求め
る」目的で4月に設置した。
                           (了)
[2004-09-01-19:10]