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<科学研究費>配分額の7割以上が国立大 件数上位は旧帝大


毎日新聞ニュース速報

 文部科学省は23日、04年度の科学研究費補助金(科研費)配分状況を発表
した。科研費は文・理系の研究者が自分のアイデアを応募して獲得する公的研究
費で、応募のあった約11万3300件から4万9000件が選ばれた。155
0億円が秋までに配分される。今回から民間企業の応募も可能になったが、相変
わらず配分額の7割以上を国立大が占め、件数上位には旧帝大を中心とした大学
が名を連ねた。

 配分額の割合を代表研究者の所属機関でみると▽国立大70.8%▽公立大4.
8%▽私立大13.2%▽その他(短大や公的研究機関など)11.2%。国立
大が大半を占めることについて文科省は「研究費が巨額になる自然科学系学部は
国立大に多く、応募件数も多い」と説明している。今回応募が解禁された民間企
業は13社の36件で、全体の0.1%だった。

 新規課題の採択率が最も高かったのは、自然科学研究機構生理学研究所(旧岡
崎国立共同研究機構)の53.2%。採択件数最多は東京大の1107件だった。

 国立大学の多くは4月の独立行政法人化に伴い、科研費などの競争的資金増を
外部評価の指標に位置づけている。新規・継続を合わせた科研費研究の件数トッ
プ10は(1)東京大(2)京都大(3)東北大(4)大阪大(5)九州大(6)
北海道大(7)名古屋大(8)広島大(9)東京工大(10)筑波大。【元村有
希子】


[2004-08-23-19:28]