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在日米軍首脳、市や大学に謝罪 沖縄・ヘリ墜落事故


朝日新聞ニュース速報

 米海兵隊の大型ヘリが普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に隣接する沖縄国際大学構内に墜落した事故で、在日米海兵隊副司令官のジェームズ・フロック准将は16日、同市役所に伊波洋一市長を訪ね、「市民に対し深く申し訳ないと思う」と陳謝した。伊波市長は抗議書を手渡し、「学生や市民に犠牲者が出なかったことは奇跡で、最悪の事故だ」と強く抗議した。

 同副司令官は会談で、事故と同型のヘリコプターを除いたほかの航空機の飛行・訓練を、16日午前11時以降に再開すると伝えた。同11時20分ごろ、輸送機の離陸があった。伊波市長は「全く許されないことだ」と強い不満を表明した。

 フロック副司令官は、沖縄国際大の渡久地朝明学長も訪ね、謝罪した。在沖縄海兵隊のトップ級の幹部が、民間の被害当事者に直接謝罪するのは異例。同副司令官が、事故の再発防止を言明したのに対し、渡久地学長は「事故直後から大学構内の墜落現場が封鎖された上、何の謝罪もなく、怒りを覚える」との抗議文を読み上げた。

 伊波市長や渡久地学長は、飛行差し止めや普天間飛行場の早期全面返還を求めた。
[2004-08-16-10:54]