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在学生にも大検受検資格 05年新試験、中教審が答申


共同通信ニュース速報

 大学入学資格検定(大検)の在り方を検討してきた中央教育審議
会は6日、全日制の在学生にも大検の受検資格を与えるとする答申
をまとめ、河村建夫文部科学相に提出した。
 文科省は年内に省令を改正し、新試験は2005年度から実施。
就職時を含む社会的通用性を高めるため、名称を「高等学校卒業程
度認定試験」に改める。
 高校在学中の受検はこれまで定時制、通信制に限定され、全日制
は退学が前提になっていた。
 05年度からの新試験は選択科目だった英語を必修とし、国語、
地理歴史、公民、数学、理科、英語の計6教科。これまで必修だっ
た家庭は「ペーパーテストによる評価になじまない」として除外し
た。
 大検合格の効力は現行通り18歳とし、在学中に合格しても18
歳まで大学は受けられない。
 答申は、受検者の約6割が高校などの中退者であることに触れ
「勤労青少年を対象とした制度発足時と比べ大きく変化した」と分
析。
 02年の制度改正で、大学が個別審査で入学資格を認めることが
可能となり、大検が大学への唯一の経路でなくなったことを挙げ
「その他の機能に着目した見直しを行う好機だ」と指摘した。
 文科省が自治体に調査した結果、採用試験での大検合格者の扱い
について「高卒と差をつけていない」と回答したのは約4割にとど
まっている。
                           (了)
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[2004-08-06-13:05]