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私大の29%、定員割れ 過去最多の155校


共同通信ニュース速報

 今春の新入生の数が入学定員を割り込んだ4年制私立大は、過去
最多の155校に達したことが3日、日本私立学校振興・共済事業
団の調査で分かった。全体に占める割合は29・1%と前年から0
・9ポイント増え、2001年の30・2%に次ぐ高率だった。
 私立短大の定員割れは164校で全体の41・0%。前年より4
・7ポイント改善した。
 今春学生募集をしたほぼ全校の4年制私立大533校と、私立短
大400校が回答した。
 4年制私大は、新設や短大の改組などで前年から12校増加。調
査校全体の入学定員充足率は110・5%で、過去最低だった。
 定員割れは前年より8校増え、このうち入学者が定員の半分にも
満たなかった大学は15校。定員のわずか7・3%の大学もあった。
 逆に定員の1・5倍以上受け入れた大学が7校あり、最高は定員
の251・5%だった。
 短大全校の入学者は約9万9000人で、初めて10万人を割り
込んだ。大学への改組や定員削減で入学定員も減ったため、全体の
入学定員充足率は100・2%と6年ぶりに100%台を回復した。
 定員割れの短大は前年より26校減り、入学者の定員に対する割
合は最高230・7%、最低9・6%だった。
 事業団は「短大の厳しい状況はやや落ち着いたが、4年制大学も
二極化が進み、経営が苦しいところが増えている」としている。
                           (了)
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[2004-08-03-17:25]