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『日本経済新聞』九州・沖縄版 2004年8月3日付

大分大学、大分銀・豊和銀と包括提携


 大分大学は2日、大分銀行と相互連携を強化するための協定書を交わした。地
場企業やベンチャー企業の育成、地域振興などで連携する。3日には豊和銀行と
も同様の提携を結ぶ。大学と金融機関が包括提携を結ぶのは、九州では初めて。

 大分大学は銀行の取引先である地元企業の育成や経営支援に際して、技術を
紹介したり、経営ノウハウを提供する。一方、銀行は技術相談・評価が必要な
取引先を大学側に紹介するほか、大学発ベンチャー(VB)の支援、インター
ンシップへの協力などを展開する。具体的には共同作業委員会を設けて詰める。

 記者会見で大分大の羽野忠副学長は「これまでの産官学連携は理系が多すぎ
たが、今回の提携で文系の教員の関与が飛躍的に増える」との期待を表明。大
分銀の野々下俊昭常務は「取引先の抱える課題の解決には、従来の金融サービ
ス以外の手法も問われており、今回の提携を生かしたい」と語った。