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新首都圏ネットワーク


『下野新聞』2004年8月2日付

「官学連携」より充実 県、宇大と学部別懇談会


 国立大法人として再スタートした宇都宮大(田原博人学長)とさらに踏み込
んだ連携を目指し、県は五、六の両日、学部別懇談会を宇都宮市の県公館など
で開く。福田昭夫知事ら県幹部と田原学長ら宇大幹部が顔をそろえ、四学部別
に意見交換する初めての試み。県と宇大は共同研究や事業委託などの形で既に
連携を深めているが、「いろんな夢を話し合いたい。動きだせば全国的にも画
期的」(田原学長)としている。

 今回は県の主催だが、田原学長によると、法人化前から福田知事には機会あ
るごとに連携強化を呼び掛けていたという。

 背景には、法人化により自己収入の確保が大きな課題になることがある。今
後六年間の宇大の指針となる中期目標・中期計画でも「財務内容の改善へ積極
的に外部研究資金の導入を図る」とうたっている。

 県は、これまでにも宇大と共同研究を行ったり教員研修などの事業を委託し
てきた。しかし「教員研修は、県が考えて大学に委託しているのが現状」(宇
大)という。

 「県も宇大もそれぞれ教育機能と研究機能を持っているが、これまでのよう
にバラバラに取り組むのではなく、事業や研究の企画段階から協力できる関係
にしたい」と田原学長は強調する。