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『大分合同新聞』2004年7月27日付

2県立大法人化で検討委が"始動" 1月めどに報告書


 大分県は二十六日、県立看護科学大学と県立芸術文化短期大学の公立大学法
人化などについて検討する外部委員会「県立大学等公立大学法人化検討委員会」
を設置した。

 同委員会は、県医師会の嶋津義久会長や日本看護連盟の見藤隆子会長、国立
音楽大学の吉田泰輔理事長、ピアニストの伊藤京子さんら県内外の有識者十一
人で構成。

 大分市内のホテルで初会合があり、石川公一副知事が「少子化の急激な進行
で大学を取り巻く環境は厳しさを増している。民間的な経営手法が導入される
法人化は生き残るための重要な選択肢。大学の在り方をさまざまな角度から検
討してほしい」とあいさつ。会長に大分大学の嘉目克彦副学長を選んだ。

 会議では、県が公立大学法人制度や県立大学の現状と課題について説明。委
員からは「大学の魅力を高める一層の努力をすべき」「経営感覚を高めること
が求められている」「芸術家を育てる芸文短大については『即、法人化』とは
いかないのでは。十分な議論が必要」などの意見が出た。

 委員会は今後、月一回程度開催し、来年一月をめどに広瀬知事に報告書を提
出する。