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国立大学の特許出願 5年前の4倍増


NHKニュース速報

 国立大学が研究成果を特許として出願した件数が、法人化を背景に、昨年度ま
での五年間で四倍あまりに増えたことがわかりました。

 これは、文部科学省が全国八十九の国立大学法人を対象にアンケート調査した
結果、わかったものです。

 それによりますと、法人になる前の昨年度の国立大学の特許出願件数は九百十
八件と、五年前の四倍あまりに増加しました。

 また、民間企業などが国立大学に支払った特許使用料もおよそ四億三千万円と、
五年前の二倍あまりに増えました。

 昨年度の特許出願件数は京都大学が百三十一件と最も多く、特許使用料は名古
屋大学の青色発光ダイオードの生産方法に関わる特許が最多でおよそ四億円でし
た。

 特許出願が増えたのは、国立大学が今年度から国立大学法人になったことによ
って特許使用料が大学の収入になるため、多くの大学がここ数年、特許出願に積
極的に取り組んでいる事が大きな理由と見られています。

 一方で、特許使用料による収入がそれほど増えていないことから、文部科学省
では「企業などにすぐに使ってもらえそうな特許を出願することが今後の課題と
なる」と話しています。

[2004-07-29-12:47]