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『河北新報』2004年7月29日付 山形大 来年度、地域教育文化学部を新設 宮城教育、山形、福島の国立3大学の教員養成系大学・学部再編問題で、山 形大は28日、教育学部に替わる新学部として「地域教育文化学部」を来年度 に開設すると発表した。昨年12月、山形県、山形市との「3者懇談会」で合 意した通り、計画的に教員を養成する学科「地域教育学科」が新学部に組み込 まれた。 山形大の仙道富士郎学長はこれまでに4回、文部科学省と協議。23日に開 かれた大学設置審議会で新学部の概要が承認された。 地域教育文化学部は「地域教育学科」と、音楽、スポーツなどの指導者を養 成する「文化創造学科」、生活の質の向上や生活様式の創造などを担う「生活 総合学科」の3学科からなる。定員は現教育学部と同じ計240人。 地域教育学科は定員80人。小学校教員養成の定員は50人、中学校は20 人、養護教員は10人で、積極的に教員免許を取得させる。教科指導・教材開 発能力の習得だけでなく、地域の教育課題や教育文化史も必修となる。大学院 も含めた6年一貫教育も行う。 新学部の2005年度一般選抜学生募集要項は9月ごろ、既に発表されてい る要項を変更して発表。「学生に負担をかけない」(教育学部)よう、従来と ほぼ同じ科目で受験できるようにする。 仙道学長は「大学の狙いと県民の願いが重なって新学部が生まれた。教育、 文化、生活おのおのの切り口で地域課題に対応できる学生を養成したい」と述 べた。高橋和雄知事は「総合性、地域性を備えた優秀な教員が養成されると期 待する。できる限りの支援をしたい」と歓迎している。 |