新首都圏ネットワーク |
『毎日新聞』山形版 2004年7月29日付 山形大、地域教育文化学部を開設 生活総合など3学科――来年4月 山形大学教育学部の存続問題で、同大は28日、教育学部に代わり「地域教 育文化学部」を来年4月に開設することを文部科学省が了承したとして、同学 部の概要を発表した。教育学部は、現在の1年生全員が卒業した時点で廃止さ れる。 同大によると、新学部は教員養成を主目的とする「地域教育学科」(定員8 0人)の他、地域社会の文化向上に貢献できる人材を育成する「文化創造学科」 (同75人)、食や住など生活に密着した課題への貢献を目指す「生活総合学 科」(同85人)の3学科で構成する。 地域教育学科は小学教員50人、中学教員20人を養成する「実践教育コー ス」と、特殊学校の養護教員10人を養成する「社会臨床コース」に分けた。 地域の教育課題に応えられる人材を養成するのが特徴で、少人数学級など県の 教育の課題や歴史を必修科目にするという。 さらに、早ければ今年度中に同大、山形市、地域の教育界の代表者の三者が、 県の教育課題を審議する「県地域教育推進協議会」を発足させ、同大の教育内 容に反映させる予定だ。 地域教育学科の全学生が教員を希望するとは限らないが、同大は「教員にな りたいという学生をなるべく採用する」としている。 高橋和雄知事は「新たな教員養成システムに対してできる限りの支援をして いく」とコメントした。【山根真紀】 |