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『日本経済新聞』 九州・沖縄版 2004年7月23日付

九州大学、企業の人材育成事業に参入


 九州大学は経済分野を中心に産学連携を本格化する。第一弾として、9月に同
大ビジネススクールの教授陣をTOTOに派遣、企業の人材育成事業に乗り出
す。今年4月の独立行政法人化で、国立大も収益源の多様化が必須になっている。
これまで自然科学が中心だった産学連携を社会科学分野にも広げ、経営基盤を
強化する。

 9月に開講するのは「九大TOTOビジネス・カレッジ」。九大のビジネスス
クールである「経済学研究院産業マネジメント専攻」の教官10人が、TOTO
の本社研修センターで同社の社員教育にあたる。

 受講者数は20―25人程度。TOTOは社員の選択型研修と位置づけており、
自発的な参加を促す。九大が講師を派遣する費用など、事業費は数百万円規模。
原則TOTOが負担するが、受講者からも一部徴収する。九大はTOTOから
受け取ったお金をプールし、ビジネススクールの運営費など研究水準の向上に
充てる。