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大学全員入学、07年に 中教審試算、2年前倒し


共同通信ニュース速報

 少子化の影響で、大学・短大の志願者が2007年度に約69万
9000人まで減り、全大学・短大の定員とほぼ同じになるとの試
算を文部科学相の諮問機関、中央教育審議会がまとめ、23日開い
た大学分科会に報告した。
 えり好みしなければ、数字上は3年後に「大学全入時代」が到来
する。これまでは09年に全入時代を迎えるとの予想だったが、進
学率が鈍化するとみて2年前倒しに軌道修正した。
 現在も定員割れに悩む大学・短大は多く、予想が早まったことで
学生争奪の競争は一層激しくなりそうだ。
 試算によると、来春は現役の67万6000人に、浪人生を加え
た79万1000人が大学・短大を志願。これに対し、各校の入学
者総数は70万4000人とみている。
 07年春になると、現役志願者は全体の57%に当たる65万4
000人と予想。浪人生も減り、全志願者は69万9000人に。
微減となる入学者数と同数になる。
 この問題では1997年1月、当時の大学審議会が09年度に全
校の志願者数と入学者数が70万7000人で同数になると試算し
た。
 この時は現役生の志願率が上昇し、60%台で推移するとみてい
たが、今回の試算では現行の56%程度から頭打ちになると判断。
資格取得のため、専門学校への人気が高まっている最近の傾向など
を踏まえた。
 日本私立学校振興・共済事業団によると、昨年春に定員割れした
4年制私立大は全体の28%、私立短大は46%。学生の人気が集
まる大学と、そうでない大学とに二極化が進んでいる。
                           (了)
[2004-07-23-11:00]