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文科省 予定価格と落札価格同じケース 省庁最多の23%


NHKニュース速報

 研究機器の購入などのため、平成十四年度、文部科学省が行った一万件あまり
 の競争入札のうち、役所側が設定した予定価格と業者が落札した価格が同じだ
 ったケースは全体の二十三%と中央省庁の中では最も高い割合だったことが分
 かり、文部科学省は参加業者を増やすなど、入札の方法の改善を図ることにし
 ています。
 文部科学省によりますと、平成十四年度、本省や国立大学などが研究機器の購
 入や施設の工事などで行った一万件あまりの競争入札のうち、予定価格と業者
 の落札価格が一致したのは二千三百二十七件で、全体の二十三%に上りました。

 これは中央省庁の中では最も高い割合で、一社しか入札に参加せず、価格競争
 が全く行われなかったケースも千六百九十六件、全体の十七%に達しています。

 これについて文部科学省は、「殆どが研究用や医療用の専門機器の購入に関す
 る入札で機器を扱う業者が限られるためで、調査の結果、予定価格が業者に漏
 れたり業者が談合をしていたケースはなかった」としています。

 しかし、結果として競争原理が働いていないとして、文部科学省は、今後、で
 きるものについては発注する機器の仕様を見直し、複数の業者が扱えるものに
 変えて入札の参加業者を増やすなど入札の方法を改善していくことにしていま
 す。

[2004-07-23-12:51]