トップへ戻る   以前の記事は、こちらの更新記事履歴
新首都圏ネットワーク


『日本経済新聞』2004年6月22日付(2)

岐阜大付属病院、シダックスと食材の共同仕入れ


 岐阜大学医学部付属病院は、患者食の調理を委託する給食大手のシダックス
と食材の共同仕入れを始めた。昨年度約6000万円だった食材などの経費を削減
する。患者の目の前で食事を盛りつけるなどサービス向上にも力を入れる。国
立大学の法人化を受け、大学病院の運営を効率化し、独自色を打ち出すのが狙
い。

 同病院は入院患者の食事の約7割をシダックスに委託。同病院は食事制限があ
る腎臓病患者などの治療食の調理を担当している。治療食は少量多品目で仕入
れコストがかさみ、同じ食材でもシダックスの仕入れ価格の3倍になることもあっ
たという。

 法人化を受けて6月から病院とシダックスの食材発注、仕入れを一本化した。
食中毒防止などの目的で、調理工程などを携帯端末(PDA)を使って管理す
る新システムも導入、大幅な経費削減を実現する考え。