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『福井新聞』2004年6月22日付

教育地域+工学+医学=新発想 福井大 統合後初の交流会


 学部を超えた共同研究を推進する福井大の「学部間学内共同研究交流会」が
二十一日、同大文京キャンパスで開かれた。教育地域、工学、医学三学部の教
官が互いの研究過程や成果を発表、共同研究の実現に向け活発に意見を交わし
た。

 同大は、昨年十月に福井医科大と統合したのを機に、三学部間の交流を活発
化させようと一月、各学部の代表者らで「キャンパス間研究交流促進会」を発
足。共同研究推進に向けた体制づくりを進めてきた。交流会は三学部の教官や
学生ら約五十人が参加して初めて開かれた。都市環境や地域看護、まちづくり
教育など各学部で取り組む十の研究について担当教官が発表した。

 工学部の吉田伸治講師は「建築・都市の温熱空気環境の予測・評価に関する
研究」をテーマに発表。太陽光発電や屋上緑化など省エネ・環境に配慮した建
造物の効果などについて調査分析している研究内容を紹介し「温熱が人体にど
のような影響を及ぼすのか、生理モデルの開発を医学部側と取り組みたい」と
協力を呼び掛けた。

 交流会は二十五日、松岡キャンパスでも開かれる。