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教授らから嫌がらせのアカハラ、28大学で「あった」


朝日新聞ニュース速報

 大学教授らが地位を利用して助手や大学院生らに嫌がらせをする「アカデミッ
 ク・ハラスメント」の実態を女性研究者が全国の大学や教員に尋ねたところ、
 回答のあった114大学のうち28大学がここ数年に「アカハラが起きた」と
 認めた。教員の約1割は上司から「辞めろ」と言われたり、望まない人事への
 応募を迫られたりした経験があった。
 
 調査したのは、NPO「アカデミック・ハラスメントをなくすネットワーク」
 の御輿(おごし)久美子代表ら。02年10〜12月、無作為に選んだ国公私
 大学、教員(助教授・講師・助手)にアンケート用紙を送り、114大学と9
 31人から回答を得た。

 大学の回答では、回答数の約4分の1に相当する28大学が、この数年にアカ
 ハラがあったことを認めた。件数では計124件。「話し合いで和解」38件
 ▽「被害を訴えた人が退職・退学」6件▽「加害者側が辞めた」2件、などの
 結果になっていた。

 これとは別に、性的な嫌がらせ(セクハラ)についても調べたところ、ほぼ半
 数にあたる55大学が、00年以降の約2年半の間に「相談があった」と答え
 た。計352件あった。

 教員の回答では、上司から「辞めろ」と言われたり、望まない人事への応募を
 迫られたりした経験のある人が96人(回答者の約10%)いた。

 御輿さんは「アカハラとは何かを周知する『ガイドライン』を大学側が作り、
 専門の相談窓口を置くことから始める必要がある」と話している。
[2004-06-19-18:38]