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『毎日新聞』大阪夕刊 2004年6月14日付 大阪大病院・臨床試験医未公開株取得:厚労省、調査へ――「事実確認し対応」 ◇阪大教授らの未公開株取得 大阪大病院で遺伝子治療薬の臨床試験をした教授らが、同薬の商品化を目指 す大学発ベンチャー企業「アンジェスMG」から未公開株を取得していた問題 で、厚生労働省は14日、今後の対応を検討するために、事実関係の調査に乗 り出すことを決めた。 現行では、同省の倫理指針が、臨床試験に絡んで起こり得る「利益相反」に ついて被験者に説明するよう求めているが、臨床試験に携わる研究者の株の保 有は明確に規制していない。医薬品の承認を担当する同省審査管理課は、今回 の問題について「臨床試験の信頼性が揺らぐかどうかは、これからの議論」と したうえで「まず、事実関係を確認し、対応を決める」と話した。 一方、文部科学省は同社から事前に相談を受けており、大学の審査委員会が データ評価することから適切だと判断している。同省研究環境・産業連携課の 田中敏課長は「現在は国立大学法人が主体的に理想的なルールを決めるのが大 切。念のため、当時のデータを調べ直している」と話した。 |