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『毎日新聞』山口版 2004年6月8日付 山大が「観光学科」設置検討――県、予算重点要望に盛り込み /山口 山口大は来年度、経済学部に観光振興に関する学科を置くなど1学科、1研 究科、1課程の新設を含む教育研究機能の充実を目指す。地元のニーズに沿っ た「地域貢献型」大学に向けた再編で、県が来年度政府予算の重点要望に新規 に盛り込んだ。 経済学部は経済、経営、国際経済、経済法の4学科と商業教員養成課程があ る。新設の学科は、地元にある観光資源の開発のほか観光政策や経済振興策を 提言できる人材を育成する。定員は30人。学部の総定数385人は変えず、 枠内で調整する。 県によると、同様の学科は私立大約20校にあるが、国立大学法人にはまだ なく、山口大のほか琉球大も設置を検討しているという。 大学院には「技術経営研究科」を新設する。高度な専門知識と経営感覚を持 つ職業人を養成する「専門職大学院」は県内初。定員は15人。先端技術を生 かせる地元の中小ベンチャー企業のトップを育成する。 医学部には保健学科があるが、大学院の医学系研究科に保健学専攻(修士課 程)を新設。高度な救急救命医療や遺伝医療の看護スペシャリスト、臨床検査 技師らを育てる。定員は12人程度。【佐藤丈一】 |