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新首都圏ネットワーク


『毎日新聞』佐賀版 2004年5月27日付

04年度当初予算、総額275億2800万円――佐賀大 /佐賀

 ◇国際系研究などに予算配分

 佐賀大(長谷川照学長)は26日、国立大学法人化して初の予算編成となる
総額275億2800万円の04年度当初予算を発表した。

 国からの運営費交付金の対象となる事業費262億5700万円のうち、学
長経費として創設した9億7300円を、有明海総合研究2280万円▽文系
基礎学研究760万円▽国際系研究760万円――など大学改革の推進予算に
充てた。長谷川学長は「次の(研究の)芽を見い出し、育てていく経費にした」
と話した。

 予算はこの日の第2回経営協議会で審議された。学内共通管理経費(事務局
など)▽教育研究経費(学部など)▽付属施設等経費――を一律20%削減。
その上で学内から研究を公募・審査し、各学部の削減分相当を学長経費から配
分した。

 予算の目玉の一つは国際系研究。交流協定を結んでいる韓国や台湾、マレー
シアなどアジアの大学と提携し、学生を交換留学させるが、04年度予算でそ
のシステムづくりをする。長谷川学長は「将来は300人規模で海外留学させ
たい。カリキュラム協定を結び、1〜2年海外で学び、その後佐賀で研究して
ほしい」と構想を説明した。