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『毎日新聞』中部夕刊 2004年5月24日付 名大病院で当直医が超過勤務――労基署が改善求める 名古屋大医学部付属病院(名古屋市昭和区、井口昭久病院長)で、夜間・休 日当直をしている医師の勤務時間が、労働基準法が定める週40時間を超えて いるとして、名古屋東労働基準監督署は24日までに、勤務態勢を改善するよ う同病院に求めた。今年4月に国立大学が独立法人化されたことから、同労基 署は民間と同様の労働基準を適用すべきだと判断した。 労働者に当直をさせるためには労基署長の許可が必要。同病院の佐藤勝事務 部長によると、今年3月、独立法人化を前に同労基署に相談。同労基署は、当 直の医師は実質的な医療行為を行っており、同法が当直として想定する「電話 連絡程度の業務を行い、十分な休息がとれる状態」には当てはまらず、許可で きないと返答したという。 このため同病院は現在、松尾清一副病院長を中心に勤務態勢の見直しを進め ている。 同病院は、この地域の中核病院として救急医療などを担っているため「当直 を廃止することはできない」としており、ローテーション制の導入などによっ て週40時間以内の勤務を実現するとしている。【荒川基従】 |