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新首都圏ネットワーク

『日本経済新聞』2004年5月17日付

国立大施設のPFI融資、東京三菱銀が5件で主幹事


 東京三菱銀行が国立大学施設のPFI(民間資金を活用した社会資本整備)
向け融資を強化している。これまで主幹事として協調融資をまとめた実績は五
件と大手銀で首位。法人化した国立大は財政支出を効率化するためPFIを積
極活用する姿勢を見せており、事業計画をつくる総合建設会社(ゼネコン)な
どと連携して受注増をめざす。

 国立大関連施設のPFIは2003年度中に14件の入札が実施され、東京三菱銀
はこの約3割の主幹事を獲得した。東大、九州大などの研究施設の建設・管理な
どに必要な協調融資をまとめ、案件の融資規模は合計で約250億円にのぼる。

 融資はいずれも期間15年程度の長期資金。東京三菱銀にとっては融資団に参
加して得られる通常の金利収入に加え、主幹事獲得に伴う手数料収入を見込め
る。今年度も国立大関連施設のPFIは十件程度が予定され、案件の上積みを
狙う。