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新首都圏ネットワーク


『毎日新聞』東京版 2004年5月22日付

「大学間の共同開発も」 交流の具体案示す――台湾から帰国の石原知事 /東京

 ◇総統との会談

 【台北・大槻英二】台湾を訪れていた石原慎太郎知事は21日、首都大学東
京と台湾の大学との共同開発など、今後の交流の具体案を台湾側に提案し、帰
国した。

 石原知事は20日夜、体調を崩して陳水扁氏の2期目の総統就任を祝う宴会
を欠席したが、21日は飛行機に乗り込む直前まで、陳総統、呂秀蓮副総統、
観光行政を担当する林稜三・交通部長と相次いで会談した。

 会談で、陳総統から「(日台間の)若者による交流を強化したい」と持ちか
けられたのに対し、石原知事は観光にとどまらず、首都大学東京と台湾の大学
との間で連携し、共同開発に取り組むことなどを提案した。

 また、20日の総統就任式で陳氏が行った就任演説について、石原知事は
「陳総統の時代に自前の憲法を作るということで、非常に強い共感を覚えてな
がめております」と語った。会談後、記者団に「(就任演説を)もう一回読み
直してみたけど、あっちこっち気配りしててね。綿密に石は打ってるし。憲法
はあと4年で変えるというのは結構な話だ。日本は60年たっても、まだ変わ
らんからな」と述べた。